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2012年6月30日 (土)

富士山国際ヒルクライム

さる6月17日(日)は富士山国際ヒルクライムに参加してきました。コースは富士山を須走口から5合目まで駆け上る平均勾配10%, 最大勾配22%!という知る人ぞ知る国内屈指の激坂レースです。
先日試走記事を書きましたが、それはもうとんでもないコースだった訳です。

前日は夜から関東地方は雨となりました。そして当日の天気予報は午前6時〜12時までの降水確率が70%
で、午後から10%とか20%に天気が回復。肝心のレースはしっかり午前中開催という残念なパターンです。笑

さて、今回ばかりは雨はどうにも避けられそうもないと観念しました。しかし今回初めてエントリーし、はるばる片道100km以上をかけて試走にもいった事を思えばやはり簡単にDNSを決め込む決断もできずいろいろと前日まで悩みました。ヒルクライムはただでさえ登っている時には汗をかきます。例え雨だったとしても小雨程度なら案外ダメージとはならない、というのが僕の経験であり持論です。しかしこのあざみラインという名の超がつくほどの激坂はさすがに例外ではないかとも思われました。先の試走記事にも書きましたがかなり勾配がきつい区間にいくつかグレーチングがあり、それらが一度雨で濡れようものならきっとアイスリンクの上をロードバイクで走るようなものでしょう。かなりの確率で落車するのではないかと。もっともそのような勾配区間では僕の脚力ではせいぜい時速5〜6kmという歩く速度並みに遅くなる事は試走の際に経験済みです。落車というか実際は立ちゴケ程度のものかもしれませんが‥。
雨だった場合のもう一つの懸念材料が、なにより下り。大雨ではロードバイクのブレーキは大幅に制動力が低下しますよね。先日の試走の際は晴天でしたけど、それでもスピードが乗りすぎて怖かった事を思えば、レースの下山時、大勢で下る時、非常〜に危険な状況となる事は容易に想像ができました。

そこで準備です。まず自転車は普段使い用のピナレロガリレオで参戦する事に決めました。これなら雨でも気にせず使えます。笑やはりカーボンフレームのアンカーは雨天レース後のメンテナンスの事などを考えれば気が進ません。また決戦ホイールであるレーシングゼロにはいつもschwalbe ultremoRを履かせていましたが、思い切ってタイヤ交換。ショップに行き雨でもなんとかグリップしてくれそうなContinental Grand Prix4seasonというタイヤをチョイスし交換しました。またガリレオのブレーキシューは結構減っていましたので、これも新品に交換しました。全て前日の夜の作業。
あまりレース直前に機材を変更するのは良く無いと言われますが‥果たして吉とでるのかそれとも‥。

と、ここまで準備してなお、もし雨だったら出走するのかどうかをまだ迷ってもいました。

ま、とりあえず現地に行って状況で判断したらいい。

と決め込んで布団に潜り込みました。

なんとなくレース前日は眠りが浅いのですが、当日は午前4時前には起床。果たして外からは‥しっかり雨音が。しかも結構な降りようです‥orz

ま、都内が雨でも向こうは分かりませんし、とりあえず出発

結構渋滞しがちな東名も時間が時間なだけに快適に走れます。雨は段々と小降りになってきました。よしよし!と御殿場インターで降りるとそこは雲の中でした。( ̄Д ̄;;

凄い濃霧です。前方視界はせいぜい20〜30m程度だったと思います。既に明るいのですが、ライトを点けて40km/h程度で走り会場入り。指定された駐車場は未舗装と通知がありましたが、砂利などを想像していたらなんと土です。思いっきりぬかるんでいて、これはちょっと残念でした。自転車をその場で降ろせないので少し離れた場所まで分解した状態で運び組み立てます。

でも、懸念の雨ですが会場入りした頃合いからずっと降っていません。これは!?とテンションが上がります。路面はウェットでしたが、それは想定内。もう既にDNSの文字はどこかに消え去ってしまったようです。
サクッと受付を済ませて(※そうこのイベント当日受付可能なのがなんとも助かります。前泊しなくてすみます。)、下山用荷物を自衛隊トラックに預けて試走制限時間までの15分程度をアップにあてます。
いきなり急勾配で始まるコースなのでアップは必須ですね。
アップはローラーでやっている人もいれば、コースを実際に途中まで走ってアップする人もいました。僕は始めから後者のつもりでしたのでローラーは持参せずでした。最初の直登区間を少し汗ばむ程度で登ります。鳥の看板が見えたらUターン。会場に戻ったところで試走締め切りのアナウンス。ぴったりでした。

20120617_1063
スタート前はこれ一枚だけ。会場はガスっており、路面はこの通りウェットです。

クラス順に3分間隔でスタートしていき、自分のクラスは最後のほうです。一番最後はP1クラスなんですけどね。

さて、順番がジワジワと近づいてきました。路面は濡れていますが、雨は降っておらず、時折薄日がさします。良い感じです。

スタート!

スタート地点で既に勾配があり、ギアをアウターにしていたので一瞬周りに遅れをとりました。失敗。
直登は最初7〜8%、中間10%、最後に12%くらいになって鳥の看板のところに差し掛かります。そして少し勾配が緩みます。この前半3分の1くらいのところで脚をつかって一杯一杯になってしまうと後半に地獄をみるのは明らかなので周りに追い越され気味ながらマイペースを貫きます。心拍は既に170オーバー。普通のヒルクライムならこれでも頑張り過ぎなペースです。最後までもつか!?
コースの中盤、スタートしてから6kmくらいのところで勾配20%くらいの馬返しが待ってます。サイコンの距離はじわじわと6kmに近づいてきました。この辺りでなんと雨が降り出します。霧雨じゃなく普通に雨です。( ゚д゚)エッ
アイウエアが濡れ視界がかすみます。サイコンの画面も雨で見えにくい。坂がきつくなってきます。試走の時は確かこの辺りは20%越えだったような‥。
画面確認するの、やめました。改めて数字を見ると滅入りますので‥。((・(ェ)・;))
前方に何人か蛇行しながら登っている人がいます。激坂区間には間違いないでしょう。

ちなみに僕は蛇行しないで登りました。あざみ用にスプロケはultegra 12-28を用意していましたから。笑

ウェット状況下での最大の懸念だったグレーチングですが、この日下りながら数えてみたら全部で5カ所くらいありました。そのうち激坂区間に多分2、3カ所といったところでした。
レース時は漏れなく濡れてました。非常にスリッピー
作戦はグレーチングを通過する直前にできるだけ加速して、惰性で通過するという事以外思いつきませんでした。
一つ目‥なんとかクリア。二つ目‥これもクリア。確か三つ目でした。大会のバイクがツツツーっと僕の横を通りすぎて登っていき、前方のグレーチングのところで停車して「ここ滑りますから気を付けてて下さい!!」と周りに声を掛けています。見るとそこで自転車を降りて通過している参加者もちらほらいます。

僕はちょっと迷いましたが、結局今までの作戦通りで行けるでしょ?と、乗ったまま通過しようとしました。

甘かったようです。そこは勾配がすんごい所でした。

惰性をつけたつもりが通用する勾配ではなかったようで、前輪はなんとか通過…しかし後輪が…通過する前にスピードが限りなくゼロに!!!立ちゴケを免れようと後輪がグレーチングの真上にありながら咄嗟にペダルを踏み込んでしまいました。それでもそ〜っと優しく踏み込んだつもりでしたが、鮮やかに後輪がグリップを失い空転…そして、瞬間バランスを崩した僕は落車か!?と思いましたが、ビンディングが超速で外れてくれたおかげで辛うじて「脚付き」で済みました。ふぅ〜!危ね。

でもヒルクライムレースにおいての脚付きは、ちょっとばかり凹みました。笑
勾配が苦しくて、ではなかった訳ですが。

数秒でもロスは減らしたいところなので、グレーチングを押して通過したら気を取り直してすぐ自転車に跨がって走り出しました。まっすぐだととても走り出せない勾配なので後方の安全を確認し思いっきり斜行する必要がありました。

そんなこんなで、なんとか魔の2km区間をやり過ごし、7〜8%くらいの勾配になると7〜8%が平地みたいに錯覚してしまいますね。もちろん平地並のスピードでは全然ない訳ですが。20%超は坂の感覚すら狂わすという事なのでしょう。
そしてその後も15%超20%未満みたいな手強い勾配が繰り返しあり、あざみラインは最後まで苦しませてくれます。後半は雨も止んでくれたのはせめてもの救いでしょうか。

脚は大丈夫でしたが、過呼吸気味だった影響からか最後のほうは手の指が攣りそうになって困りました。
あざみラインは激坂過ぎてハンドルを引きながら走るため上半身の筋力はもちろん案外登りながら握力も使っていたのかもしれませんが。

沿道からの「頑張れ〜、もうちょっとだから!」みたいな声援が聴こえる頃合いになり、ようやくスパートする気がちょっとでてフニャフニャッともがいて右コーナーを曲がったらゴールでした。ふぅ〜〜!!

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5合目は霧がでたかと思ったら鮮やかな富士山が垣間見えたり、でした。

低酸素の影響からかゴール後も呼吸がしばらく乱れていました。売店のおばちゃんに椎茸茶を頂くとこれがやっぱり格別においしかったです。塩分が体に染み入り生き返りました。笑
調子にのって3杯くらいいただいてしまいました。汗

ソフトクリームに齧りついている人を見て欲しくなり…

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ウマっ!

この日は気温が高く、都内では夏日を記録した日だったようですが、五合目の気温も意外とあり寒さをほとんど感じなかったのは良かったです。

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実業団P1クラスのレースを最後に観戦できるのは新鮮でした。

森本選手とVAX RACINGの増田選手のバトルは凄かったようです。ゴールシーンだけ見ましたが僅か4〜5mの差で増田選手が先行した結果でした。

かなり五合目でまったりとした後、下山しました。先導があり途中2箇所で強制的に休憩が入ります。
でもそうでもしないと本当に危険な下りなんだと思われます。
下っている最中、新品のブレーキシューからゴムが焦げる臭いがしてきてビビリました。休憩時ホイールのリムはまともに触れないくらい加熱していましたし。汗
下山時に雨が止んでいたのは本当に良かったです。雨降ってたらまず自転車止まらないでしょうね。

そして、無事下山。ようやくホッとした次第です。

20120617_1073
皆さん、同じ人間とは思えないタイム!

そして一応僕の公式タイムと順位ですが、

タイム 1:09:00.025
平均速度 9.91km/h

クラス別 37位/68
総合 231位/397

試走のタイムがだいたい1時間15分くらいだった事からなんとなく1時間10分切りを目指していましたのでこんなものでしょうか。漠然と上位1/2以内も目指していましたがこれは及びませんでした。残念。

それにしても、特筆すべきはDNSの少なさかもしれません。僕のクラスではDNSは1割程度でした。普通レース直前のあの天候、あのコースならもっとDNSが出ると思いますが、皆さんモチベーションが高いという表れかもしれませんね。

6/17

Route ふじあざみライン

Distance 11.15km

Total ascent 1115m

Avg HR/Max HR 176/187bpm

Avg Cad. 54rpm

Avg Speed/Max Speed 9.8/28.7km/h

Ride time 1:07:57 ; Cal 857kcal

(Data from GARMIN Edge500)

Edgeのスタートボタンを押すのが、実際のスタートよりしばらく経ってでしたので公式タイムと異なるのはその理由からですね。

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これで7km過ぎの地点でスピードが0をマークしています。脚を着いた場所ですね。笑

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でも、まあ直前にどうなるかと思われた天気は奇跡的に踏みとどまってくれましたし、安全にこうして帰って来られたので参加して正解でした。これがDNSだともやもやした思いがずっと残りますので。

それに不思議な事に試走の時ほど物凄い激坂には感じられなかったというのが正直なところです。本番効果というやつなのか?サイコンの数字をリアルタイムで確認せず登ったのが良かったのか?試走を経た二回目の登坂だったからなのか?

そしてやっかいな事に、喉元過ぎればなんとやら…。またあの激坂に挑戦したいと感じてしまっている自分がいたりするのも事実です。あざみラインの魔力なのかもしれません。
あ、でも路面状態に問題なければ、というのは付け加えておきますが。笑

<終わり>

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コメント

このイベでDNSが少ないのは、参加する人が最初からモチベーションの高い人しかいないのかと思いました。

7、8%の坂が平坦に思えてします激坂って・・・。くわばら、くわばら。笑

投稿: ほえ~ | 2012年7月 1日 (日) 22時42分

>ほえ~さん

こんばんは。モチベーション、まさにそうなんだと思います。笑
坂バカが集うレースですね。
中には一年の最大の目標レースにしている愛好家もいるようですから凄いです。

でも、なんとなく分かるような。笑

投稿: ドビンゴ | 2012年7月 2日 (月) 01時31分

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